Aquarist’s blog

Aquaristは作家で構成される組織です。

作家のイメージとは?

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突然ですが、

あなたは
「作家」と聞いてどんなイメージを

思い浮かべますか?

 

夏目漱石太宰治

芥川龍之介のように難しい顔をして頬杖を突いている絵?

 

ガリガリと机に向かってペンを走らせる漫画家?

 

編集者から逃げ回る作家の姿や、

豪邸で優雅に暮らしている姿を

思い浮かべた方もいらっしゃると思います。

 

 

けれどもイメージの中の作家は

「室内」にいたのではないでしょうか。

 

 

現代、執筆作業も時代の流れの中でデジタル化が進んでいます。

アニメーション業界でも、

ディズニーをはじめ、日本のアニメ界においても

デジタル技術の進歩は目覚しいものがあります。

 

2014年10月から放送された

宮崎五郎監督「山賊の娘ローニャ」もCGが多く使われていました。

つまり作家は日々、

パソコンの前で作業することが多くなっているのです。

 

 アニメータの労働環境

アニメーション制作者の一ヶ月あたりの作業時間は

平均262.7時間です。

(アニメーション製作者実態調査報告書2015 より)

 

平成25年度「月間総実労働時間数」が

168.5時間

厚生労働省「毎月勤労統計調査」)

 

なので、

アニメーション製作者の月間総実労働時間数は

全国平均値と比べて、

一月あたり94.2時間も上回っています。

 

つまり、

アニメ制作者は長時間パソコンの前に座っているということです。

 

では、漫画家は?

漫画業界はアニメーション制作者とは違い、

個人差が大きいという前提があります。

漫画1ページにかける時間も、

2~5時間という方もいれば、

3~7時間と仰る方もおり、それぞれです。

 

したがってここでは、

数名の有名漫画家を例にあげさせていただきます。

 

マンガの神様とまでいわれた手塚治虫さんの

睡眠時間は3~4時間

「ワンピース」の尾田栄一郎さんは3時間~

スラムダンク」の井上雄彦さんは

全盛期ではなんと睡眠2時間程度だったらしいのです。

 

睡眠時間をみてもその多忙さがわかります。

 

私には小説家になるという目標があります。

けれども、

それはただ単に「小説家になる」

というだけのものではありません。

 

小説家も漫画家も、

話をつくるという根っこの部分は同じだと考えています。

そして「物語る」ことで、

 

つくったものが読者の希望や夢になり、

人生をもっと輝やかせてくれるように

読書体験を通して、考えてほしい。

子供にも安心して読ませられる作品を作りたい。

 

読書とは、自分以外の誰かが書いた書籍の内容を、

自分の頭の中に吸収するという作業です。

またそれは、単に吸収するだけではなく、

他人の思考を自分の中に移植する作業であるとも言えます。

(「難解な本を読む技術」 高田明典 p.11)

 

それには私自身が希望と夢を持ち、
人生を輝かすことが条件です。
一日中、部屋の中にこもっていても、
空想のお話は創れるかもしれません。
けれども現実の知恵になるお話は創れるでしょうか?

 

真の知識は、経験あるのみ
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ

 

だからこそ、私たちは動き始めました。

みんなで、もっと外に出て創作をする。

体験を重視した作家のための活動を

これからも続けていきます。